腎虚

腎臓(じんきょ)とは、東洋医学的な腎臓の機能が弱った状態。


腎臓の役割と弱った症状

⑴腎臓は体全体の活力の源

腎気(腎臓の気)は人間の体の根源的なエネルギーです。車で言えばガソリンに当たります。脾臓の気もガソリンに相当しますが、腎気の方がより根源的なエネルギーです。腎虚になって腎気が不足すると疲労感、疲れやすい他様々な症状が出ます。


⑵腎気は下半身に多く巡っている

ヘソから下は特に腎気のエリアで、腎気が不足すると腰痛、下半身の冷え(ほてりも含む)、むくみ、足に力が入りにくい、膝やかかとの痛みなどを引き起こします。また頻尿、夜間尿などの尿全般のトラブルも引き起こします。


⑶上半身の熱のトラブルに関係

腎気が不足して下半身が弱ると、体内の熱が上に昇る性質があります。

のぼせて顔が暑かったり汗をかく、動悸や不整脈、胸苦しいなど胸部の症状、首・肩・背中のコリ、目に関する症状、耳鳴り、寝汗など上半身のトラブルを引き起こします。


⑷副腎のトラブルを引き起こす

副腎はホルモンを分泌している器官で、副腎が弱ると体の各所(主に関節や靭帯)に起こる炎症を抑えられなくなるので、各関節の痛みやアトピー性皮膚炎などの皮膚症状を引き起こします。

また、朝スッキリ起きられるのは副腎から出るホルモンの作用なので、朝起きられない、午前中だるいなどの症状が出ます。


なぜ腎虚になるのか?

肉体的な疲れ、冷え、寝不足など。


自分で出来る対処法

⑴体を休める、睡眠をとる、冷やさない

⑵お灸(足のツボ:湧泉、復溜など)

⑶足湯(42℃、両スネの真ん中まで浸けて7分)