仙腸関節

体重軸受部とブーツ面

 

・体重軸受部(仙骨粗面)

靭帯結合(仙腸靭帯)

抗重力機能

 

病理

靭帯弛緩抗重力機能低下抗重力筋緊張、骨転位(補正作用)、内熱の拡散

 

原因

外傷、湿(水毒)→仙腸靭帯の水分含有量増加弛緩

 

診断

PSS下方転位(PI)、申脈(外果直下)の緩み、腓腹筋筋腱移行部の緊張(ヒール・テンドン)、帯脈の緊張

 

施術

Zテクニック、仰臥位面圧法、側臥位面圧法(左のみ)、帯脈テクニック、足関節、距骨A

 

 

・ブーツ面(耳状面)

関節面(仙腸関節)

第一次呼吸メカニズム

硬膜を介した仙骨と後頭骨のポンプ機能

脳脊髄液の循環、気の源流の循環

 

歩行によるフィギュアエイト(8の字運動)

 

病理

硬膜の緊張による可動性減少及びロック第一次呼吸メカニズムの異常硬膜の緊張による各所筋膜の緊張、頭蓋骨の緊張

脳脊髄液及び気の循環障害による免疫低下、心身気力の低下、全身の各症状など多岐にわたる。

 

原因

外傷(ケガ、事故、尻もちなど)、ストレス、腎虚

 

診断

尾骨転位(巻き込み)、脊柱緊張(叩打法)腓腹筋筋腹の緊張(ヒール・テンション)、可動性チェック

 

施術

尾骨巻き込み+脊柱叩打法

ブーツ面ロック解除法

①ブーツ面+帯脈

②ブーツ面+季肋部

③ブーツ面+大胸筋筋膜

④ブーツ面+鎖骨

⑤中焦血流テクニック

 

 

任脈・督脈(小周天)

気の源流であり、活力、免疫の源。

 

病理

気滞気の詰まりによる流れの滞り

気虚気の流通量の減少

 

原因

ストレス、内臓の湿熱、外傷

 

診断

尾骨A転位(巻き込み)、脊柱緊張(叩打法)、郄門(心包経)、孔最(肺経)、胸苦しさ、息が深く吸えない、背筋の寒気などの症状

 

施術

孔最マニプレーション(肺経)

郄門マニプレーション(心包経)

 

診断・治療の流れ

腹臥位

1)ヒール・テンドン、ヒール・テンションのチェック

2)PSSのチェック

3)仙骨転位のチェック

4)尾骨A、脊柱(硬膜)の緊張チェック

5)背部筋全体の緊張チェック

6)Zテクニック

7)尾骨A+脊柱叩打法

仰臥位

8)ブーツ面可動性チェック

9)ブーツ面可動性回復施術

10)申脈+足関節+距骨を締める

11)腓骨頭締める

12)帯脈テクニック

13)大腰筋の緊張及び転位チェック

14)左右の季肋部及び中脘の緊張チェック

15)中焦血流テクニック(+体重軸受部面圧)

16)左孔最(肺経)、左郄門(心包経)

マニプレ

17)右孔最、右郄門マニプレ

18)季肋部緊張部マニプレ

その他、全ての処置を終えた後、1)5)が改善しているかをチェック